昨年、環境省の事業でアダンの実を植え付けるイベント(奄美新聞社の記事)に関わることがあり、その際に実を直接浜に植え付けるより実から苗を育てて植えたらどうなんだろうと思ったので、個人的に実験してみました。
使ったアダンの実は2種類。海岸に既に落ちてバラバラになって少し表面が乾いて灰色に変色していたもの。もう1種類はアダンの木の上で完熟していて落ちそうな実をばらしたまだ表面の果肉が鮮やかな黄色のもの。
結論からいうと、灰色に変色していたものはまったく駄目でした。
木の上で完熟して鮮やかな黄色のものは苗を作るポットに3パターンで植え付けてみました。
実験開始は昨年(2020年)の9月10日。写真左から、砂に埋めたもの、園芸用の土に埋めたもの、砂の上に乗せただけのもの。
最初に発芽したのは砂に埋めたものです。2ヶ月後の11月13日に発芽を確認しました。
次に確認したのは園芸用の土に埋めたもの。11月27日に確認しましたが、葉っぱの状態をみると、砂に埋めたものとほぼ同時期か1週間後ぐらいに発芽したようです。
そして、砂に乗せただけのものは今年(2021年)の2月12日に1つ確認したのですが、その後は確認できていません。
今朝(2021/5/19)の状況がこちら。
一番元気なのは砂に埋めたもの。
その次が園芸用の土に埋めたもの。
砂に乗せただけのものは発芽したものも枯れてしまったようです。
さて、そろそろ近所の朝仁海岸に移植してきましょうかね。このままコンクリートの上で育苗用ポットでは狭いでしょうし。
昨年10月のイベントで植えたアダンはどうなったのかな。元気なのでしょうか。