これまで「琉球弧 野山の花」では単にトベラとあった(新しい「琉球弧・植物図鑑」も同様)のですが、「琉球の樹木」によると、トベラは本州からトカラ列島に分布し、奄美群島から先島諸島まで分布するものはオキナワトベラとなっていました。
葉先が少し尖っている、葉の縁が丸まってない、花柄が長い、等の特徴が違うようです。
また、小笠原に分布するシロトベラというものに近いとか。
ちなみにトベラは「扉」が語源のようで、葉をちぎると独特の臭いがあり、節分の時にオニを避けるために扉に挟んだから、ということらしいです。奄美大島でも山羊に食べさせると臭いが強くなるともいわれます。
そして雌雄異株。
この株はオキナワウラジロガシへの尾根伝いにあって、毎年咲くのですが、実を見たことがないなと思っていたのですが、花をよく見ると雄花でした。
雌花は真ん中にふっくらとした子房がありますが、写真の花は雄しべが4つほど並んでいるだけです。
コメント
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[…] (本エントリは「あまみ便り」に掲載したオキナワトベラとトベラの記事を再編したものです。) […]