チップ工場問題は奄美全体に

 昨日、住用町山間集落でのチップ工場住民説明会についてTwitterで山間集落にお住まいの方から質問があって、単に「観光」といってもわからないなということで、ちょっと考えをまとめようかと考えていました。
 しかし「チップ工場」とか「伐採問題」というキーワードばかりでうんざりなので、改めて「環境観光」というカテゴリを作りました。

 残念ながら昨夜行われた住民説明会の内容があまりにひどいので、「環境観光」については後日にします。
 
 昨夜の住民説明会は、やはり山間集落の方のみが会場に入ることができ、マスコミすら入れなかったようです。
 しかし、外で聞くのはかまわないということで地元新聞2紙は来てたようですが、残念ながら、南海日日新聞が社会面トップに記事を出しているのみです。
 記事によると工場で使用する原木は加計呂麻島から始めるそうです。
 ありがたいことに、知人が録音してくれました。

 約1時間半の内容ですが、前半の大東海運側の説明や質疑応答に関しては後述するとして、説明会の最後に大東海運(あるいは関係者?)の次の発言には呆れてしまいました。

瀬武の集落では反対者は一人もいない。だけど周りの枝手久島の反対運動していたのが加計呂麻に追いやられていって反対運動、またIターン者や観光協会にも入っていない者が観光協会を名乗って反対してるだけであって、瀬武集落の人たちはかわいそうだった。

 つまり、1)加計呂麻島の瀬武集落には反対者は一人もいない。2)枝手久島の反対運動を扇動した人が加計呂麻島に追いやられて反対運動をやっている。3)Iターン者や観光協会にも入っていない観光関係を名乗る者が、観光協会と偽って反対運動を行った。4)瀬武集落の人たちはチップ工場を作って欲しいのに反対運動のお陰でかわいそうなことになってしまった。ということです。

 枝手久島の反対運動というのは無我利道場のことを指しているのでしょう。詳しく知りたい方はWikipediaをご覧ください。

 加計呂麻島のチップ工場問題について地元・加計呂麻島の瀬武を中心に反対運動なんかなくて無我利道場の時のように地元の一部の住民であるIターン者が混乱を持ち込んだと山間の人たちに吹き込みたいということが明らかです。

 上記のことは加計呂麻島のチップ工場問題・伐採問題に関心にある方は事実無根なことはお分かりだと思います。
 ~加計呂麻の自然を守ろう~森林伐採に反対する加計呂麻住民の会(以下、住民の会)のホームページにある会の会長は芝集落の区長さん、地元の方です。
 反対運動を支援している方にIターンの方はいらっしゃいます。しかし、同じ加計呂麻島に住む住人として声をあげることもできるのですが、まずは元々の住民の方々の声を大事にして、その上であれだけの反対署名が集まったのです。
 そのことを知らないのでしょうか。知ったうえでならなおさら山間集落の方々を欺こうとするだけでなく、加計呂麻島の住民の方々にも失礼な話です。
 もっとも、「加計呂麻島は死んでいる」と発言するような人たちです。
 とてもきちんとした説明会をするとは思えません。

 実際に大東海運の顧問は次のようにも先の発言の直前にしています。(要約)

 加計呂麻の松くいの木を砕けば松くい虫はいなくなる。薬剤より効果がある。
 加計呂麻の伐採はやる。瀬戸内町長がはっきり言った民と民の契約だから介入しない。
 ということは切ってもいいということ。
 まずは加計呂麻の伐採からやる。
 山間に工場ができてよかったというのを加計呂麻に見せてやりたい。

 ”松くいにやられた木を砕けば松くい虫はいなくなる。薬剤より効果がある。”って、松くい虫がどんな虫かご存知なんですかね。
 なぜ駆除対策としてその場で薬剤燻蒸しているのか知らないんでしょう。

 突っ込みどころはたくさんありますが、説明に対して質問で食い下がる住民の方も多く、山間集落の方々も懐疑的に見ているようです。
 説明内でいくつか疑問点を挙げます。

 不要な家電品や車の回収。屋久島でもやっている。

 これ本当なんでしょうか。家電リサイクルの離島に関する問題で聞いたことがないのですが。屋久島で実態をご存知の方は教えてください。

 水質汚染について宇検村で樹液の流出による公害は無い。

 加計呂麻島での説明会でも同様の説明で宇検村を事例として出していました。問題が起きてないのではなくて調べてないだけではないでしょうか。

バーク(樹皮)から肥料を作る。余剰は宮古・石垣・大東島など沖縄に持っていく。

 水質汚染に関連してですが、水は一切使わないし剥がした樹皮は肥料として提供、余った樹皮も肥料の材料として沖縄に持っていく、これまでも実績があるという説明でしたが、これも本当なんでしょうか。

 バーク(樹皮)は月に300トン出るだろう。製紙会社が燃料としても利用している。

 沖縄に肥料の材料として持っていくと言った後に製紙会社の燃料として利用と言っていますが、本当なんでしょうか。

 なにかとすると屋久島での実績を持って水質汚染や騒音、バークの処理をあげるのですが、本当にやっているのか疑わしいことばかりです。

 説明会の冒頭では”この場で全部聞いてください。帰ってからあれはどうだ、これはどうだと言わないように”と言っていました。
 この説明会をもって地元説明は終わり、後で文句いわないでねということなんでしょうね。

 とにかく、最初に書いた発言が工場側のスタンスだと思います。そんなスタンスでの説明、質問に対する回答は信用できないと感じました。

コメント

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