右の写真は奄美市の名瀬長浜町から名瀬朝仁新町への朝仁隧道、朝仁側入り口の上です。
斜面が崩れて松くい虫で弱ったリュウキュウマツが倒れ掛かってきています。一応フェンスがありますが、大雨が降ったり強風が吹くとちょっと心配な状態です。
松くい虫は数年前から南部、特に加計呂麻島から被害が広がり、昨年頃から北部へと広がりをみせて、現在では奄美市名瀬の周辺の山も紅葉したように赤くなったり枯れ切って白骨化したリュウキュウマツが目立つようになりました。
今年はさらに連続した台風によって一気にリュウキュウマツが弱ったように見えます。
そうなると、県道沿いですら、このように倒れこんできたリュウキュウマツが危険な状態になっている場所があります。
左の写真は奄美市名瀬塩浜町の奄美ポートタワーホテル(旧・トロピカルステーションホテル)の山側、旧道の上です。
台風17号の風で同じく松くい虫で弱ったリュウキュウマツの大木が横に倒れていて、今にも落ちてきそうでしたが、今朝、道路を通行止にして撤去作業を行なっていました。
国道・県道、市街地の道路でもこの状態ですから、林道はさらに危険な状態で、金作原へ続く林道もあちこちで枯れたり、弱ったリュウキュウマツが倒れ掛かっていて、かろうじて道路の反対側の木によりかかったり、いつ道路を塞いでしまうかわからない状態です。
昨日も金作原原生林へレンタカーで入ってくる方がいましたが、くれぐれも不用意に林道への乗り入れはしないようにして下さい。
たとえ往路で通れたとしても帰り道に同じ場所が大丈夫という保証はありません。
ちなみに調べてみると”松食い虫”ではなくて行政用語として”松くい虫”なんですね。正確にはマツ材線虫病というそうです。