11月も半ばを過ぎたというのに、相変わらず暖かい日が続いています。
昨日はカケロマ島散策コースで加計呂麻島へ行ってきましたが、曇りの予報が朝からピーカン。セミも大合唱でした。
10時過ぎの定期便で渡り、最初に徳浜へ。きれいな砂浜が広がる集落です。ところが、砂浜へ降りると、堤防沿いの砂浜に異変が。緑の苗木が生えています。
モクマオウです。堤防から内陸部に植えられているモクマオウは戦後、防風林として持ち込まれた外来種。植えられた当初はよかったかもしれませんが、上へ上へと伸びてしまい、下のほうは潮風や砂が抜けるようになり、台風の強風で折れることもあり、今では厄介者です。
このモクマオウの種が堤防を越えて砂浜へと落ち、発芽しているようです。在来種で本来の自然の防風林の役割であるアダンも落ちた種が発芽していましたが、圧倒的にモクマオウが多いようです。写真の砂浜の上で濃い緑のものはすべてモクマオウです。
今年は7・8月と台風が奄美大島には来なくて、その後の台風もまともには奄美大島に当たっていません。おかげで島バナナやパパイヤが豊作となっています。
本来は、台風は海の中をかき回して水温を下げてくれ、さらには砂浜も台風の通過後は砂浜の形が変わるほど砂をかき回して天地返しのようにしてくれます。そうなると、砂浜に落ちてきた植物たちもそう簡単には発芽・根付くことはできないはずです。
しかし、今年はまともに台風が当たってないために、海水温が上昇して、あちこちでサンゴの白化現象が起きているようですが、砂浜でもこういうことが起きてしまうんですね。
今年はもう台風がやってくることはないでしょうから、来年の台風シーズンまでに、このモクマオウはしっかりと根付いてしまうのでしょうか。それとも来年、台風の波が砂浜をひっくり返して抜いてくれるのでしょうか。ちょっと心配です。手を打たないといけないのかな。
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