南方新社から奄美博物館公式ガイドブック『博物館が語る奄美の自然・歴史・文化』が出版されました。
タイトル通り、博物館の学芸員の方々が執筆した博物館をより楽しむための本ですが、奄美を知るための入門書としてオススメです。
目次を含め、詳しくは奄美博物館のFacebookページの紹介記事をご覧下さい。
個人的に嬉しいのは、観光でよく使われるキーワード「東洋のガラパゴス」で、安易に奄美の自然・環境を説明していないこと。
見落としてないと思いますが、「東洋のガラパゴス」というキーワードは使われていません。
P251に”奄美の「環境文化」を学ぶ”として、書籍紹介もありますが、巻末(P267)の「引用参考文献」は各章毎に参考とした書籍が並んでいます。
もっと詳しく知らたい方はこちらの文献一覧は参考になるでしょう。
ただ、ちょっと残念なことが3点。
まず、「奄美」(および大島ではなくて”奄美大島”)というキーワードが何時から、どういう理由で使われるようになったのか、由来は?、という解説がなく、「大島」とだけの表現に並んで、いきなり出てきている点です。
できれば、「奄美」というキーワードについて、最初にきちんと解説して欲しいです。
追記:「奄美」というキーワードについては過去の記事ですが、こちらの「与論島クオリア」さんの記事をご一読下さい。
そして、P151「コラム4 奄美大島動植物データベース」です。QRコードだけが記述されていますが、QRコードを読み取ってみると、実際のURLは以下です。
https://datebase-amami-city.com/
そんなに難しいURLでもありませんから、併記してもいいんじゃないでしょうか。
とりあえず”奄美大島動植物データベース”で検索してみましたが、出てきませんでした。
スマホなどでアクセスできるのも便利でしょうが、やっぱりPCの大きな画面で見たほうがもっと便利です。
アクセスしてみましたが、まだ、構築途中のようです。多くの人から情報(写真等)の提供を募ってもいいんじゃないかなと思ったり。
奄美博物館が運営している「電子ミュージアム奄美」については残念ながら紹介がありませんでした。こちらも是非、アクセスしてみて下さい。