今日の地元紙・奄美新聞の一面に掲載されていますが、鹿児島県大島支庁が奄美地域の中長期的(約10年)方向性を示す「奄美地域将来ビジョン」を策定したそうです。
「人と自然が共生する癒し・活力・結(ゆ)いの島づくり」を将来像としています。
詳しくは紙面をご覧いただくとして、記事にリーフレット(千部)、冊子(400部)のほか、全文が県ホームページでも閲覧できる、とあるので見てみました。
奄美だけでなく「地域別将来ビジョン」として策定されています。
奄美に関しては「かごしま将来ビジョン(地域編)」の奄美地域という1つのPDFと、「各地域将来ビジョン」の奄美地域将来ビジョンという複数のPDFで構成されているものがあります。
この二つの違いが何なのかがよくわかりませんが、後者のほうがより詳しい内容なのでしょう。
じっくり読んでみましょう。
タイミングよく、島旅作家(?)の斉藤潤さんのブログ「旅、島、ときどき、不思議」が「長崎で離島振興について考えた(1)」という記事をアップしてます。
「シマを活性化して…どうなりたい?」でも書きましたが、斉藤さんもこう疑問をなげかけます。
最近よく離島振興に必要なものとされるのは、
交流人口の増加、一次産業の振興、U・Iターンの誘致など。交流人口の増加?
じゃ~、何人来ればいいのか? たくさん来たら、どうなるのか?
100人しか来なかった島に、1000人来れば振興か?一次産業の振興?
国全体の農漁業政策がなきに等しく、条件的に恵まれた本土でも大変なのに、
どうなったら振興したことになるのか?
農作物や水産物の販売額が、倍増すればいいのか? それとも、3倍?
「かごしま将来ビジョン(地域編)」の奄美編の巻末には有識者懇談会委員の名簿がありますが、地元の方だけです。
できたら外部の人、コンサルタントとかではなくて斉藤さんのような他の離島の現状を知っている方にも参加して欲しいなと思ったりします。