昨日の「チップ工場問題は奄美全体に」で疑問を感じた、”不要な家電品や車の回収。屋久島でもやっている”という点について調べてみました。
すると次のような資料がネット上にありました。
AMAMI News Letter NO.5
この中の「島嶼部における環境ガバナンスー廃家電の収集運搬費用軽減に向けた取り組み-」というレポートに屋久島の屋久町の事例があります。(太字はこちらでつけてます。)
一方屋久島の屋久町では、木材チップ運搬船を利用した取り組みが行われている。
発端は廃家電ではなくて、廃自動車をどう処理するかということであった。
廃自動車の運搬手段として白羽の矢が立ったのが、木材チップ運搬船。屋久町において木材チップは貴重な移出品であるが、木材の取り扱い量の減少に伴い、チップの生産量も長期低落傾向にある。
屋久町では木材チップを安房港から鹿児島港まで輸送する大東海運の貨物船に空きスペースがあることに着目し、大東海運と交渉。
同社の社長が屋久町出身であったことも幸いして、廃自動車を-台当たり8千円という低コストで搬送できることになった。
屋久町では「放置自動車の防止及び適正な処理に関する条例」の施行(平成12年4月1曰)とも相まって、放置自動車数も減少傾向にある。
廃家電についても、法施行の平成13年4月から木材チップ運搬船の活用による処理システムを採用。安房港にあるチップセンターの中に廃家電の受付事務所を設置した。
これにより運搬費用を低価に押さえ、その1/2を町が補助することにより、所有者がチップセンターへ直接持ち込んだ場合の負担は次のとおりになっている。
(P14末尾よりP15前半)
なお、この屋久町の補助は平成16年に財政上の問題により廃止されています。
また、屋久町は合併により屋久島町となっています。残念ながら屋久島町のホームページでは家電リサイクルに関しての情報を見つけることができませんでした。
加計呂麻島での説明会でも山間の説明会でも廃家電や廃車の処理をしますという説明ですが、具体的に無料なのか家電リサイクル料金はどうなるのかがあやふやなままでした。
しかし、上記の屋久町の場合ですと、通常料金からどれだけ安くなっているのかわかりませんが、チップ運搬船を利用することで安くし、さらに町の補助をうけることで運搬費用を安くするという方法です。家電リサイクル料金は別だと思います。
住用町のある奄美市のホームページや加計呂麻島の瀬戸内町のホームページを見ると、(財)家電製品協会の助成金により運搬費用を抑えるようにしています。
これとどれぐらい違うんでしょうか。
チップ工場ができることのデメリット(交通量の増加など)に対して運搬費用が安くなるということだけであれば、全然見合うものではないと思うのです。
離島における家電リサイクル料金は運搬料という問題があり、不勉強でもう一つ踏み込めないので、もうちょっと勉強してみます。