昨日(5/19)の南海日日新聞と奄美新聞で報じられましたが、18日にチップ工場を計画している奄美チップセンターの親会社、大東海運産業が奄美市にチップ工場・森林伐採計画の説明を行いました。
説明で提出された資料はA4一枚。これは山間集落での説明会とほとんど同じ内容です。
同時に伐採予定地が示された地図が提出されていますが、伐採予定地となっているのは瀬戸内町節子から嘉徳、住用町青久の一帯と、住用町西仲間集落の上、三太郎峠一帯です。
紙面に掲載された企業側の説明であきれたのは次の発言。
環境保全の責任は伐採業者にある。われわれは業者を指導する立場
あれだけ加計呂麻や山間での説明で伐採に関して直接言及していたのに、なんでしょうね。この発言は。
では、伐採業者というのは誰でしょう。
説明は非公開で奄美市側からは関連部課の約20人が説明を受けたそうです。また、市側は次のような要請をしていますので、かなり深刻に受け止めているのでしょう。
「天然記念物関係の文化財調査は30日では無理。国定公園といっても海岸線がほとんどで、山を中心とした環境保全重要地域の国立公園かはこれから」と指摘。「生物の多様性から正解的に注目されている奄美の自然を世界自然遺産登録しようと国や県と市町村で取り組んでいる。今、伐採されたら環境への影響は大きく、自然遺産登録は厳しくなる。土地の利用と保全計画の策定や遺産登録まで待てないのか。環境省とも協議してほしい」と要請した。
奄美市には慎重な対応を望みたいのですが、もし業者の狙いがチップ工場ではなく、国立公園化や世界遺産登録を睨んでの恫喝だとしたら業者の思う壺なのかとも思ったり複雑な心境です。