喜界旅行記(5)鳥と花々

シマ巡り

 5月23日から25日に喜界島へ行った様子を数回に分けて連載します。
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 途中で他の話題が入る(かも?)しれませんので、記事には”202005喜界”のタグを付けておきます。
 GoogleMapのマイマップには行った場所をマッピングしてます。

 3日目の朝、外ではウグイスが賑やかに鳴いていて、その中にリュウキュウアカショウビンの声が混じってきました。2日目の早朝、スギラビーチへ散歩した時に驚いたのが、とにかくウグイスが多くて、たくさん鳴いていること。街中だけでなく、山中もそうです。スギラビーチ手前では、ホトトギスもたくさん鳴いていました。ウグイスもホトトギスも大島ではそんなに多くないですから、ちょっとびっくりでした。
 鹿児島県立博物館のレポートによると喜界島で確認された留鳥は18種類だそうです。ちなみに、大島は一説には留鳥は30種以上と言われています。
 ホテルはかなり山から離れていて街中ですが、ウグイスはスズメのようにいます。リュウキュウアカショウビンも近くで鳴いているので、窓を開けてみると目の前の電柱に留まって鳴いていました。一方、それ以外の鳥をあまり見かけませんでした。カラスも少なかったような。

 宿泊したビジネスホテル喜界はこじんまりとしたホテルで、オーナーMさんがフロントに立っています。初日のチェックインの際にTさんが”植物に関心を持ってて、勉強されてる方ですよ。”とご紹介いただきました。前日に朝日酒造の見学の相談をしたところ、朝1番で聞いてみますねと言ってくれ、そこで少しTさんと島を廻りながら気が付いた植物の話をしました。
 8時過ぎにフロントへ降りると、Mさんが残念ながら朝日酒造もコロナの影響で見学中止しているとのこと。それなら、お天気もいいのでレンタバイクで自分で島内を廻ろうかと思っているとお話したところ、昨日のお話ででた植物が生えている場所を1か所ご案内しましょうかと言ってくれたので、お言葉に甘えることに。
 昨日、Tさんと七島鼻へ向かったときに大島の山道に似た雰囲気の山道を通ったのですが、植生がちょっと違いますねとお話していたのです。

ヒカゲヘゴとイジュ
ヒカゲヘゴとイジュ

 まずはアオノクマタケランが生えている場所、そして、喜界島にもヒカゲヘゴがあるんですよ、見かけないと言っていたイジュも咲いてますよと案内してくれました。
 場所は城久遺跡群の近くのサトウキビ畑の中に取り残されたような小山。
 「琉球の樹木」で調べてみると、イジュの分布に喜界島は含まれておらず、イジュもヒカゲヘゴも主に非石灰岩の山地に生えるとあります。ちなみにヒカゲヘゴ以外のヘゴ類も見ませんでした。
 場所的に元は集落か屋敷があって、人為的に植栽されたものかもしれません。
 午後から走った山中にも畑のように切り開かれた場所にモクマオウ(オセアニアからの移入種)に並んでイジュがあり満開となっていました。

オキナワスズムシソウ
オキナワスズムシソウ

 ”大島ではアリモリソウは何時咲きますか?実は今咲くところがあるんですよ。そこもご案内します。”ということで、お言葉に甘えてお願いすると、前日に訪れた花良治の田芋の棚田の場所。
 残念ながらアリモリソウは咲いていませんでしたが、オキナワスズムシソウがたくさん咲いていました。見たことない花だなと思ったのですが、調べてみると、分布は喜界島・沖永良部・沖縄(本島・久米島)で奄美大島は入ってなく、これまた琉球石灰岩の島です。

(6)へつづく)

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